「ボイスチェック、ソングチェック」Part 9 /5.喉を枯らさずに歌うには
では、こんどは押さえません。
いまの感じでご自身でちょっとやってみてください。
はい、どうぞ。
Cさん、ふたたび神名書を朗読する
オッケーです。
じゃ、こんどは一個ずつの音だけ伸ばしましょう。
かぁー んー こぉー とぉー はぁー って。
かぁー んー こぉー とぉー はぁー
よぉー そぉー あー まぁー りぃー なぁー つぅー
ええ。ってやるとね、どこで力入れて、どっちが出そうとも
わかりますでしょ?
だからそれで「何度かやってもらって、じゃあってんで
お腹のここだけにキュッと入れる感じで、そこだけに支えをもってきて
ワンフレーズやってみてください。
かんこーとぉーはぁー よそーあまりぃーなぁつー
ひぃーふぅーみぃーよぉー いーむぅーなぁーやぁー
こぉーとぉーもぉーちぃろぉーらぁー
はい。
けっこう頼りないでしょ?
はい。
わかります。
でね、その頼りないからってここ(胸)で締めると
いつまでたってもそこからいかれへんです。
でもだんだんここを鍛えることで慣れてきて
かんことはーってここぐーんってね、
あのね、この場合そういうふうな意識でやったらいいのかっていうと
腹式呼吸なんですけど、自分が地面と一体化したっていうのかなあ、
大地と一緒になったいう感じのどーんと根を生やしちゃうような感じ?
そんな感じで、かんこーとはーよそあまりなぁつー ってやると
意外と喉らへんはラクラクでね、で、それでいてしっかりとした支えを
下のほうに持ってくると、声もはっきりしてくる、いうのはありますねえ。
その雰囲気でちょっとやってみていただいていいですか?
Cさん、奏上する
はい。ありがとうございます。
それでこれは意味はどういう意味なんですか?
ま、意味はあるんですけど、意味はまったく考えないほうがいい。
ここ(ハート)で聴くうたなので。
あ、ほんなら音霊だけで聴けよ、いうことですか。きっつーー
はい。言霊を音霊で聴く。
わかります。
はー、なるほど。
なら、よけいにやわ。
いまのこのへその下の方をにゅっと下に出しますでしょ。
もう大地と一体化するくらいのつもりでやるんですけれども、その次は、
上とつながる意識というものを出してくるんですよね。
で、ザーンっていただいてるいただいてる、ガーってくる、
それがうわぁーってって、そこでぶわぁーーーんって凄い勢いで
磁石とおなじなんですけどね。
磁石って、あの、ぽんとS極とN極ってありますと、N、Sかな、
こういうふうになってるんですけど、人間も実は磁石なの。
で、この地球っていう大きな磁石の上にわたしらちっちゃな磁石が立ってると
実はおんなじようにしてエネルギーって回ってるんです。
そのイメージを持って、足をどん!って大地と一緒にして、
ここなんかビルの4階ですから、もうどん!と地下まで持って行くくらいの気持ちで
イメージするんですよ。
で、ぐーんと張って、かぁーんーこぉーとぉはぁ~ って入ってくと、
大きなものが流れ出して、自分はそのエネルギーの間に立ってる媒体やから、
変に無理して喉に力入れんでいいから乾きへんし、ラクにできる、
いうのはありますけどね。
っていう意味、わかります?
わかります、わかります。
いつも上ばっかりつながろうとして、下に降ろそうとしてないので
・・・だと思います。
もうすでに乾いてますし。
まあ、そりゃ緊張もあるしね。
人間ってボディゾーンってあるんですね。
ボディソーンていうのは、まあ大体ふつう「はじめまして。こんにちは!」
いうくらいの人と会ったら、これくらいの距離がありがたいです。
こんなとこまでいっちゃうとちょっと、なんか嫌でしょ? ドキドキする。
だけど、こういうあたりまでいっちゃうと「やっほー!」いうても遠すぎて。
話にならへん。
だから、そのちょうどいいのがある。
ってのはなんでかっていうと、やっぱり自分の近所に心理学的なエリアいうのも
あるんですけど、ほんとに自分が出す電磁波とか、それからいろんな人間自身が
出してる、よく『波動』なんて言い方しますけど、科学的に言いますとそういう
電磁波とか、いろんな波を出してるんです。
それはよっぽど仲良くないとぶつかるんですね。
っていうくらいに人間の身体っていうのは細かい動きをしているんです。
だからそれをぜんぶ理解してあげて、それをイメージしてやってあげると
また不思議と(エネルギーが)流れやすくなる。
不思議と人間の意識っていうのは、そういうこととも関係しているので、
とにかく自分の中で(エネルギーが)ぐるぐる回ってて、上だけじゃない、
下のほうにも回ってる、こういう大きな流れをイメージして
で、もういっぺん、やってみてください。
それでできるだけ、媒体ですから、ご自身がお声は出してくださってるけど、
あくまでもエネルギーの流れの中の、ほんとに一媒体、と思っていただいて
ぽかっと口あけて、ほわ~んと、出てくるからな、ということで
出していただく、っていうふうにしていただいたら、もっとラクになると思う。
それでもういっぺん、やってみてください。はい!
Cさん、ふたたびカンナフミを詠う
いまはどうです?
やっぱりまだパツンパツンしてるしカスカスしてきて、もうここまで!
みたいな感じですか?
いえ、いまんとこまだあれですけど・・・
2、3行めのあたり、ちょっとだけ軽くお声だしていただいていいですか?
こぉーとぉーもぉーちぃろぉーらぁー
はい、でね、その、もぉーちぃろぉーらぁーーーー っていうのがね、
一息でずーっといってて三行めくらいでここにかかったときには
ここ(腹)でまだうまくいってないので、けっこう、ろらー っていう
ら ら ら、RのAですねえ、母音と子音に分けますとRとAなんですけど
そこのAがけっこうブレてらっしゃるんですね。
あともうちょっと先にもそういうところが出てきますけど、
そこんところも、何度も言いますけどおへその下、丹田ですね、
丹田のところがぐーんと外に張ってて、ここを中心に身体全体がまんまるく
まあ、タヌキみたいな感じやないすけど、ぽわーんと出てて、
武道のお腹みたいにガッと固くするんじゃないです。ほんとにほわ~んと
やわらかく張って、ほわほわしてるけど外に張っていく。
丹田からどんどん外に広がっていく。
それでいて(下半身は)大地にずーんと広がる感じで、
もぉちぃろぉらぁーーーーー とやっていくと、
音の流れが らぁー あー あー あー あー ってならずに、
らあーーーーーーーーーー っていうふうにロングトーンがラクにいけるし、
喉も軽くなると思います。
ただそこを、ご自身のイメージとしては、らぁー あー あー あー あー
ってやるほうがいいんやったら、それはなんともいわれへんのですけど、
すとーんとやると、ぶわぁあっと音が広がる、音を出したいっていうんやったら
ほんとにそこはできるだけ喉に力を入れずに、ら、ら、ら、ら、らあーって感じで
こう、なんていうのかな、お腹だけのコントロールでもってくとね、
きっと喉の詰まりとかは減るかなあ、と思うんですけどね。
歌を歌うための胸式呼吸って、肩上がっちゃイカンのですわ。
肩上げずに、肩下げたまんまで前だけがスゥーって出るんですよ。
ね、タランタンタン! みたいな感じね。
で、くっとこう(胸が)出て、そんときはお腹は凹んでる感じなんですけど、
それでどんどん入トーンだしてゆくやり方ですけど、
ところがこれいちおう基本お腹やねんけど、ちょっとなんかで息また入れるとき
フッフッとか、なんかでがんばるぞといったときに、ちょっときゅ!きゅ!って、
女の人にはどうしても多いんですね。きゅ!きゅ!ってここのほうに空気入れていく
ってことやっちゃうと、肩に力入る、肩に力入ることは喉締める、
ってことで、途中でしんどくなるいうのがありますねえ、、、
だからとにかく丹田、だけじゃないですけどねえ、
丹田中心に音が広がってきてー っていうね。