世の中にいろいろある発声訓練、これはいったい何のため? 3.様々な発声訓練と、その意味
発声訓練法のひとつに、腕回し発声、『カラスのものまね』なんていうのがあります。
これは鳥のように大きく腕を広げ、胸を広げて、大きな声でカラスの鳴き声を出してみる、という発声法です。
音はただ単に音波、音の波が無効に出ているというだけではなく声や音には気持ちが乗るものです。
その気持ちを自分の中で温めるやり方を練習するのにいい方法です。
身体をいろいろ動かしながら、しっかり声を出す練習をしていると、ひとつずつの音にイメージを持たせやすくなる、
イメージをふくらませやすくなります。
次は口のまわりの脱力。
これは発声のときに口のまわりの余計な力を抜くための訓練です。
リップローリングとタンローリング、フロッグコントロールなんていうのがあります。
こんなふうに世の中には実に様々な、たくさんの発声訓練法があるわけですが、今日お教えしたのはその基本形で、基本形を組み合わせた発展形となると、もっと山ほどあります。
なぜそれほど発声訓練法があるかといったら、喉のコントロールを上手にするため、というのと、発声のときに声帯に変な負担をかけないようにするためだと思っていいと思います。