ていねいに歌うってどういうこと?1.まず大切なこと3つ。
たとえば歌をやってる方が先生から「もっとていねいに」といわれると、つい音と音をつなげてなめらかに歌ってしまいがちですが、ひとくちに「ていねいに」といってもピンからキリまであります。
大事なことをあげていきますと、まずひとつめに歌は言葉
言葉はひとつづつの音ですから、それをついで作っていくものです。
ひとづつの言葉や音をしっかり発音、発声できていないと歌にならない。まずは歌詞の言葉や音をきっちり歌いましょう!ということです。
前回は母音と子音のことについてお話ししましたが、母音と子音をきっちり発音するためには、口の形、舌の形、唇の形、顎の形が大切になってきます。
そして2番めに大切なのはリズム。
こうやって(と手を叩きながら)手を打てば2拍子になるわけですが、この拍の打ち方が難しい。
音というのは、ほんとうはあたかも360度の円が回っているみたいにずーっとつながっていて、その音の流れにメリハリをつけるのがリズムです。
リズムのコントラスト、ピッチは正確に、というところですが、ここには絶対音感はいりません。
総体音感があればいい。
なぜかというと、周波数医学というものがあって、人の身体には臓器や部位ごとに特有の周波数があるんですね。
それを固有周波数といったりしますが、そのカラダの周波数に共鳴するような音を出すと非常に気持ちが良くて癒されたりする。
それは人によってみんなちょっとづつ違うので、あまりに自分の絶対音感にこだわると、ソリストでやるときはいいとしても、みんなとやるときは一緒にできなくなるからです。
それでは、あなたがこれからマライア・キャリーの歌を歌おう!
ということになったとして、そのときCDかけて、耳から聴いた音だけで歌を勉強するのは駄目です。
なぜかというと市販のCDにおさめられた音というのは生音のままではなく、エフェクターとか様々な加工処理がされた音だからです。
その人工的に作られた音をそのまま真似しようとすると、間違いなく喉をつぶすことになります。
なので、ほんとうに音楽を勉強しようと思ったら、まず譜面を用意して、ピアノでもギターでも、自分が確かな周波数(音)を出せる楽器で一音一音音を押さえながら勉強してください。
じゃないと、耳だけでなく、喉も駄目にします。
歌は譜面で勉強する、これが3つめです。