自分の声を知る Part.2 声の原理
喉の模型を使ってお話ししますが、人間、歳をとるとだんだんむせやすくなってきます。
そのとき、食べたものや水が詰まらないようにしているのがこの喉の奥にある蓋、喉頭の蓋なので喉頭蓋(こうとうがい)といいます。さらにその下にあるのが声帯です。
人間は声というものを獲得しましたが、それ以前に声帯は喉頭の中では1番目の気管の蓋でした。2番めが喉頭蓋です。
声帯は左右ふたつある粘膜のヒダで、そのふたつを揺らせることで声が出ます。
声帯を寄せると高い声が出る。でも、声帯をくっつけすぎると声は出なくなってしまう。
よく歌を歌われる方が「今日は声帯が合っている」とか「今日は合わない」とかいわれますが、その合っているというときでも本当に声帯がくっついてるわけではなくて、「いいかたちで声帯が揺れている」ということの喩えだと思います。
では「合わない」というときはどういう状態のときかというと、そんなときはたいてい声帯が腫れていびつになっているときです。