『東洋医学で喉をリラックスする方法』4.心と筋肉、その密接なリンク

・・・というふうに、その四季折々のイメージとそこの声、って
いうのがあるんですけど、さあ、これが面白いのがどういうこと
かっていうと、その人の声を聴いているときに「あの人の喋って
る声ってなんかため息みたい。いつもハアハアふうふういって」
というようなとき、そのため息みたいに喋ってる人というのは肺
経、大腸系、ここらへんが落ちている、ここらへんのエネルギーが落ちてる人ってのが多いんですね。
じゃあ、そういう人はどういう運動をしたらいのかっていうと、肺経の運動、そこ見ていただいたらわかると思いますが、脇のところから親指の先っぽまでの経絡です。
前鋸筋っていう筋肉でもってトリガーがあります。
この筋肉は、こういう動きをしていると、ここの脇のところのスイッチがオンになるんですね。
そうするとどうなるかというと、不思議なことに「ああ、さみしい」とため息まじりに言ってた人が、なんかちょっと元気になるんです。不思議と。
だから面白いのは、あの人いっつもため息ばっかりついてるわ、という人にこういう運動をさせたらいいんです、ホントに。
そうするとなんかちょっと楽になったっていうんですね。
だからお年を召されていくときにですね、日本人はいま平均寿命が80くらいですけど、65から80くらいまでの間でちょっとときどき体調悪いってのもまたこの5行の輪に乗っけることができるんですね。
このへんは晩年です。ここは赤ちゃんの時代。青年の時代。ちょっと落ち着いた壮年期。そして初老からほんとに老人、といわれる感じ。65~70くらいの人でしょうか。
ここらへんの人が病気をしたときに、「さあ、病気したからこれからは頑張って運動して、毎日10キロ20キロ走って、野球なんかしてガンガン食べて、元気になろう!」ったって、そりゃ不可能です。人生のこのあたりにいる人は。
そうしたらこういう人たちに対してどういう運動がいいのかというと、ここまでいくともう腰が痛いとか膝が痛いとか脚が痛いとかいう人いっぱいいるんですよ。そういう人たちも血流をよくしないとといって「運動しましょう運動しましょう」なんていって
ると、かえって身体を悪くすることがある。
じゃあ、そういうような人はどうしたらいいのというと、胆経というすごく長い経絡があるんですが、そういう経絡にエネルギー走るぞというようなこと思っていただいて、こういう動きします。三角筋、というのをこうやって動かします。
そうするとそこのトリガーが働くんですけれども、もうひとつこれ経絡はちょっと置いといて、西洋医学的にも使えるんです。
こうやってやってると血流が良くなります。
そうでしょ、しょっちゅう腕振ってるわけですから。
ほんとは別にこうやって足振ってもいいわけですけど、年とった人ってそんなにしょっちゅう足を振ってられないわけですよ、痛いし。こんなにやわらかく身体が動かないし。
ところが手だったら意外とみんな動かせたりします。
上まで上げろーといったらちょっと50肩などで上げられない人もいると思いますが、これくらいだったら動く人がいます。
それでこうやってずっと振ってると血流が良くなってくるんですよね。だからお年寄りの方はこうやって手だけ振っていて血流を上げていく、なんて方法もあります。ほんとはさっきの肺経の運動ができるんだったらそれをやるのがいいんですけれども、でもそれとは別に西洋医学的にみても手は振ってると血流がすごく上がりますよ、ということです。
では、どれくらい振るのかというと、これは長いです。
東洋医学的に振るんだったらちょっとしばらく2、30回も振ってればだいぶ楽になるよということですが、西洋医学的に血流を上げて手を振ろうとなったら1、2時間くらい振ってたりします。でも1日のうちに1、2時間振って血の動きがすごく良くな
ると免疫が上がりますので、あんまり足とか腰とか膝とかが強くないお年寄りの方にはもってこいの運動です。

声だけ聴いてても、その人のどのあたりがちょっと弱いのかっていうのもわかったりするんですね。で、さっきも言いました。いつもうめき声を出してる人はそんな
にいないとしても、若干ウツ系になっている人。そういう人の声っていうのはあまり声にならないような声だったりするんですけど、そういう人たちはこの腎臓系っていうのと膀胱系っていうのが落ちてるときがあります。
じゃあ、そういうときはどうしたらいいかといいうとここ、小さな筋肉なんですけれど、親指かかとといいまして、こうやってキュ!キュ!と上げてやる。するとここのふくらはぎの筋肉が鍛えられるんですね。これやってて、ここの筋肉がこなれてくると、そうするとなんかちょっと不安感が減ったり、とか、なんか知らへんけど気持ちが楽になったりということがあるんですよ。
そしてここは、しょっちゅう怒ってる人ね。
しょっちゅう怒ってる人はさっきもいいましたけど、こうやって東洋医学的に手を振っててもいんです。胆経。
肝経っていうと、こういうような動きになりますね。

自分はどうしていまこんなにイライラしているのかなって、じゃあ、ちょっといっぺん試しにこのトリガーを使って手を振ってみようって、やってみるとちょっとイライラするのマシになったかな、と思える。
「どうしようかなあ、あの仕事、うまくいくかなあ。心配やなあ」というときに足をキュキュキュっとやってみる。そうすると、まあほんとは14全部やるといいんですよ。でも特に「さみしい」特に「つらい」、また逆にハイパーになりすぎてざわざわする、イライラするってときはそこんところの小腸系、大腿四頭筋っていう、脚を上げたりするところでしたね、そういうのをやったり、心経っていう、こういう動きをしたりとかするのがいいんです。

今日の講座を前回受けずに今回初めて受けられた方は『14筋体操』っていうのをYouTubeなんかで検索するといっぱい出てきますので、ぜひ見てみてください。

こうやってやってみると、意外と心と筋肉ってこんなに密接にリンクしてたのか、っていうのがわかるんです。
そのときになんにもわからずにこの体操をやるよりは、この木火土金水という表をひとつ覚えておいてやっていただくと、「あれ? なんであんなにイライラしてたのかな」とか「何をそんなに困ってたのかな」とか、「まあ悩みがあってもなんとかなるやろ」と思えれば気持ちは楽になりますね。