演技の基本、それは声です!3.まず真似からはじめる

自分が理想、目標とする人物像を決めたら、その人の感情マップを想像し、自分なりの解釈でまず真似してみる。

そして、真似した後で、自分ならどう表現するかと考えてみる、それをやってみる。
理想の人と自分(の声、表現)をくらべてみることでいま自分にできることとできないことが見えてくる。
両者のギャップをどのように埋めていくか?
あるいは意外と自分の良さがわかって、ギャップを埋める必要はない、いまの自分のやりかたでいい、となるかもしれない。
それはどちらでもかまいません。

いくら真似たところで全く違う人間ですから同じになるわけはない。
けれども、その人のイントネーションが感じられるくらいにリズムとかメロディーとかクレッシェンドとかデクレッシェンドをある程度かっつりやれば、かなりその人に似せることはできます。

そうやって何人か、タイプの違う人間を真似してみる。
なりたいものに自分を近づけるために真似することは有効です。

けれども、それだけで終わってはだめです。
まず、自分に出ない声を無理して出してると必ず喉を潰します。
とくに致命的なのは「譜面を見ないこと」です。