「ボイスチェック&ソングチェック♪」 Part 8/ 5.1個ずつの音をしっかり・はっきり!

さあ、一通り歌ってみてどう? たのしい?
何が楽しい? いろいろあるやん。 何が楽しい?
この曲の複雑な音色が面白い。
ふーん、なるほど!
そやねえ、たしかに。
この『オルフェンズの涙』って曲は何が難しいって、超難易度の高い歌であることは間違いないと思うんですよね。
でね、最初に言ったけど、もういちどおさらいでやってほしいのは、まず、大きな声で歌いましょう! っていうのが基本形のことなんですよ。
それと、もうひとつは、ひとつづつの言葉を大切に歌う癖、っていうのをもっとつけてったらいいと思います。
だからね、ごめんね、あなたの歌い方やねんけどもさ、言葉も音程もはっきりしなくて、音がふわんふわんしちゃってるの。
もっと「オ・ル・フェン・ズ」「ダ・ダ・ダ・ダダダ・・」
みたいに、音をポイント絞ってきっちりくっつけて、はっきり発声してほしいのね。それを、ふにゃふにゃふにゃふにゃ・・・
とやってしまうと、いちばん最初にいったように「歌」として前に出てこないのよね。伝わるものがなくなっちゃう。
だからまずはさ、もういちど朗読してみて。
・・・・・・・・・・・・
はい、じゃあ、
いまのとこだけメロディーつけてやってみましょう ♪
どう? いっしょ? さっきのとおんなじ?
「さっきより歌いやすいです」
うん、歌いやすくなるよね。
でも、ごめんね、ピッチぼろぼろやからさ、ぜんぜん歌にはなってへんねんけど、でもいまので少なくともまず歌詞が前にでてくるようになってくるねん。
するとそれだけで、なんか「歌うてはる!」というのが伝わってくるねん。
そうじゃなかったらなんかモゾモゾ、ホニャホニャ、フニャフニャ・・・っていってるだけみたいで、そこんとこがツライわけやからさ、まず今後、お歌をお稽古するには、音をぼやけた散漫な
音じゃなくて、まとまった、はっきり・しっかりした音で発音、発声すること。
オルフェンズの「オ」だったら小さな声で「フォ~・・・」じゃ
なくて、「オー!」って。
「オ」も神聖やねん。
「あ」も「い」も「う」も「え」もぜんぶ神聖でゴージャスで、素敵やねんけども、「お」はスゴオオオォォーイねん!
っていうかんじ!
に、一個ずつの音にもっと敬意を払ってほしい。
「オ」「ル」「フェン」「ズ」 「オルフェンズ」
「オールフェーンズ!」って。
ねっ! そうすると歌になってくるねん、それだけで。

1個ずつの音を、とりあえず出すのに一生懸命になっていたり、それからちょっと物怖じして控えめにやりすぎちゃったりすると歌が、せっかくの歌が死んじゃうねん。
だから、ひとつづつの音をしっかり、はっきり、大きな声で出していくように、まずは努力してください。