「スマイルボイスでリフトアップ?!」3.脳に隙間をあける体操

貴望里絵 先生:

身体には前後の軸というのがあって、たかが前後の軸くらいと思うかも知れませんが、人間てこっちのほうに行っちゃいけない、と思っても、すぐに方向転換できなかったり、車のバックとか車庫入れなんかでも、うまくできなかったりしますね。
でもこの前後の軸を整えると・・・、前後の軸というのはおへそと尾てい骨の骨のところ、ここをぐりぐりぐり・・・とやると、もう前に行くのもラク、うしろに行くのも、方向転換をするのもすっごいラクっていうふうになります。
これ、場所が広かったらみんなにやってほしかったんですけど。

で、これが3つの軸。
人間の左右、上下、前後の軸、がこれで整います。
それでもうひとつやっていただきたいのは、人間の頭蓋骨っていうのは赤ちゃんのときは額の上あたりのところに少し隙間があいてるんですね。それが大人になってくると詰まってくるんですけど、ほんとうは宇宙の引力で人間の身体、骨というのも、閉じたり開いたり閉じたり開いたりしていて、女性は生理前には顔がむくむというようなことがあるように、潮の満ち引きのようなエネルギーがあって、大人になると頭蓋骨がぎゅーと詰まってくるんですね。
それで、脳みそがあって、頭蓋骨があって、背骨がありますよね、するとここ(脳)には脳髄液という液体があって、これもやっぱり背骨をつたって人間の身体の中を循環してるんです。
この脳髄駅が濁ってくると、上からぎゅ!と抑え込まれたような考え方になって、視界もこの目線から上が見えなくなって、毎日が狭められた中で生活するような感じになってきます。
それを解消するには、この頭のてっぺんのところを両手でグッ!と押さえてもらって、グッグッグッ!と左右に開けるような感じで5回くらい押してもらうと少し隙間があくので、たぶんみなさん、いまされたら、なんとなく目線が変わって背骨が伸びたのに気がつかれるんじゃないかと思います。
これを開けるとね、お腹の筋肉がきゅっと閉まるので、お腹が出ている人もだんだん締まってきますよ。

そして腰がイタイと言われる方は腰の治療に行かれたりしますが、ここを開けるとお腹の筋肉が縮まるので、これだけで案外腰の痛みがなくなってしまってラッキー♪ということになるかもしれません。

で、これを毎日いちいち3軸やるのは面倒くさいですよね?
でもこれが健康の源なんですね。
軸が整ってまっすぐ歩ける、というのが。
でもこれ面倒くさいので、一発で軸を整える方法があるんです。
では、その体操をやってみましょう!

まず両腕をこうやって横に大きく開いて、手のひらをうしろに開いて頭をうしろに反らし、この手で頭(耳のうしろ)を支えてこう置き直すんですね、背骨に。そして少し肩をうしろに引っぱって腕をおろす。そして顎を引くと、自然に身体が前に出て、上から吊り下げられた状態になるのが、感じられましたか?
もういちどやりますね。
手を外側に、頭をうしろに、手で頭を支えて、のせる。
腕をおろして、顎をちょっとひいてやると、ヒュと身体が前に行き、もうほんとにつま先だけで立てるぐらいになります。
なりましたよね?!

でね、これ、何が起こってるかというと、頭って重たいですよね。で、たとえばこうやって下向いてパソコンしてて、頭を上げただけでは頭は重たいからまた下がってしまうんですね。
だから一回うしろを経由させて、ちゃんと背骨に(頭を)のせてやると、それこそちゃんと宇宙と地球の引力に逆らうことなく、ラクに身体がいられる状態というのになります。
ほんとにこれ、体得してくださいね ?
顔もそれで上がるので。
これ体感されないと自分のものにならないので、まずはぜひ体感してください。
で、もうひとつあるんです。
これは座っていてもできるので。

私は短期の留学だったんですが、楽器のおけいこで中国に留学したことがあるんです。言葉が喋れないのでテレビも見ないし、すごく静かな中にいたんです。そこは中国の音楽学校だったので、静かなところでヴァイオリンの音とかピアノの音とか声楽の声くらいしか聞こえてこないところにずっといたんですけれど、その留学を終えて日本に帰ってきた途端に街中にあふれている音があまりにもたくさんで、それはふだんは普通だと思っていたんですけど、そのときはどこにいてもあまりにすごくて、これはせっかく勉強してきたものがどこかにいってしまうと気づいたですね。それで人間の頭にはこういういろんないらないたくさんのデータが溜まっているんだなあ、と気づいたところから音叉の勉強にたどり着いたんですけど、そこで習ったのが『脳内に隙間をあける』って体操法だったんですね。
それでやっぱりさっき言った左脳にいらないデータがいっぱい詰まっているので、そこに少し隙間をあけてあげると本当の情報がふっとみつかったり、さっきのスカイフックなんかにしても目線が変わったり、耳も聞こえる範囲が変わるのか、いままでみつからなかった情報がぱっと目についたりするんです。
わたしはそれを何度も体感してるので、体操で(脳に)こんな隙間があくんだ、ということを知ったんです。

では、やりますね。

これも手を外に広げます。
これってあんまりふだんしないことですよね?
だからいいことです(^-^)
身体はまっすぐ。
そして顔を45度こう向けて、それでもう片方の手で頭をガッと押さえてギュッギュッギュッ!ってやって、そのギュッとやったときに開いた方の手を外にグッと向けると、首から肩のところがグっと伸びるんですね。
逆もやります。
首のうしろがすごく引っ張られるのがわかります?
いまの人たちはここはふだんこんなに伸ばすこともないし、まず手をひっくり返すこともないと思いますけど、これであきらかにさっきからいってる背骨から、目には見えないですけど脳にちゃんとエネルギーが上ってるんです。
で、そのエネルギーがちゃんと上るようには、いまの私たちの生活はなってないので、たまにこれをしてやるだけでエネルギーが上るようになると思います。
そして人間にはこの背骨の上に『間脳』という大事なシステムがあるんですね。そして見えないけれど尾てい骨から背骨をつたって、その間脳という、わたしを制御してくれている脳にエネルギーが伝わるようになっているんですけど、パソコン作業とか、ふだんの生活をしているうちにだんだんそこにエネルギーが上らなくなる、すると脳と顔は連動しているので、顔もだんだん下がってくるということが起きてきます。
なので脳をあけてやるだけで目もスッキリ、視界も広がる、という、今日はそんなお話でした。