「声を出す時、喉がつまるのを解消するには?」 2.実際に14筋体操をやってみよう!①

まずは、いちばんはじめの任脈。
任脈というのは『棘上筋』という筋肉です。

立っていただいてても座っていただいててもいいです。
やりやすいほうでいいです。
こういう動きをします。

松永、鳥のように両手をバタバタさせる。
みんなもやる。
これをどれくらいやったらいいのかというと、こうやってしばらくやってると、最初はぎこちないというかカタイ動きだったのがだんだん楽に動くようになってくる。
そんなに腕は広げなくていいですよ。大体45度くらい。
それで『大事なところを隠そう』みたいな動きを何回かやります。
そうすると、この任脈っていう大きなエネルギーの流れが落ち着きます。

次は督脈。
これは『大円筋』っていう筋肉ですね。
こうやってね、背中の腰のあたりにトンって手を付けます。
それでペンギンさんみたいにヒョイヒョイヒョイってやります。
人によって違いますけど、慣れてくると早く(筋肉が)やわらかくなります。大体2、30回くらいはやりたいなと思います。
無理に力は入れなくていいですよ。
ラク~にやるのがこの体操のポイントですからね。
よくみんな『筋肉をほぐす』っていいますよね。
でも『ほぐす』ってのは身体がふにゃふにゃになることなんですよね。力が抜けちゃうとあんまりよくない。上手に円滑に動かすっていうのがほんとは正しいんですね。
すべての筋肉がみんないいかたちで動いたときに、喉のまわりの筋肉も楽に動くようになる。

はい、今度は『胃経』ってやつね。
これが大胸筋、鎖骨。
胸の大きな筋肉があります。
その中でも鎖骨って骨がありますけれど、そのあたりについてる筋肉を主に動かすやり方です。
両手の甲を内側に向けて前に出すでしょ、その両手をひゅっと横にひろげる。
ちょうど平泳ぎで水を掻くときみたいな動きです。
いーち、にーい、さーん、しーい・・・・・・・
そうですそうです、そんな感じ・・・・
はい、それで胃のあたりの経絡が整います。

次は、脾経。
脾臓のあたりの関係脈ですね。
なんというかというと、広背筋。
背中のひろーい筋肉を使います。
これね、後ろ向きでやってみるとこんな感じの動きです。
手のひらを外に向けて両手をひろげたら、おしりのあたりで重なる感じ。これをバタバタと繰り返す。
これが広背筋の動きです。

で、心経。
これは堅甲下筋。
肩の下の方の筋肉を使います。

まずね、これのやり方としては、案山子(かかし)、スケアクロウね。そのポーズをして、両肩を上げて、両手を上にバタバタやるやり方と、片手ずつバタバタやるやり方と2つありますが、どちらでも自分のやりやすい方でいいです。
ね、パッタンパッタンって・・・・・・・
これも何回かやってると、肩のあたりがいい感じで動くようになってきます。

はーい、それでは次は小腸経、お腹ですね。
これは『大腿四頭筋』(だいたいしゅとうきん)っていいます。

これは、立って膝上げ運動です。
ちょっとスペースに余裕があったら足先をこういうふうに、これくらい上げてもいいかもしれません。
立って足上げるのがちょっと大変な人は座ってやってもいいですけど、そのときもここ(腿)を動かして。

で次は膀胱経、おしっこの溜まる膀胱ですね。
これは足の外側をきゅんってめくり上げるような、そういう動きをします。そしたらね、この部分(脚のふくらはぎ)がすごく力が入るんですよ。見てても、きゅん、って力が入るのがわかるでしょ。きゅん、きゅんって・・・
こういうところがちゃんと動いてないと、けっこう人間って気もそぞろになったりすることあるんですね。
ここらへんの筋肉をちゃんと動かしといてあげると、心が落ち着きやすくなったりする。そういうのがあるんですね。ほんとに不思議なんですけど。
で、片方の足を何回かやって、落ち着いたなあ~と思ったら、今度は反対側の足です。
これが膀胱経、『腓骨筋』って筋肉です。
こうやって足を動かすことで経絡を整えることができます。

次は、腎経。
こんどは『大腰筋』、大きな腰の筋肉です。
これは、サッカーでいうと、インサイドキックですか、こんな足の動き。ホイッ。ホイッ。
こういうのをやると腎臓のあたりが整ってくるってやつです。

心包経。
心包ってなあーに? っていうと、これは正式には心臓を包んでる膜のことです。

これは簡単です。
片脚を横に上げるだけ。
これをだんだんグラグラしないようにできるようになる、っていうのがポイントです。
グラグラしてるっていうのは、支えてる方の脚の筋肉がうまく使えてないよ、ってことなので、安定してやれるようにって感じです。これも片脚終わったらもう片方の脚でやります。

三焦経、小円筋。
おもしろいですよね、経絡の流れっていうのは。
ちょうどこれ、手の薬指のところからずーっと腕を上がって耳にきて、それで眉毛のところにくる、っていうのかな。
喩えていうとちょうど(指に)リングして、(耳に)ピアスして、(眉のところに)ピアスする、みたいな。
そんな流れの経絡。
これが『小円筋』ってやつです。

これはどういうふうにやるのかというと、こんなふうに肘を曲げて手のひらをパーにひらいて、両手でおへそをカバーする、みたいな動き。・・・・・・こんな感じです。これは人間の免疫とか、いろんなところに関係してくるやつです。

胆経。
胆のうですね。

これはどんなふうにやるのか、っていうと、ただ手を上げるだけです。
こんな感じです。ひょい。ひょい。
これ簡単ですね。