「心地よいヴィブラートって どう歌う?」3.ヴィブラートを楽しむ♪
まずはノン・ヴィブラート、全くヴィブラートをかけずにしっかり歌うことができればヴィブラートをかけて歌おうと思ったときにもラクにかけられるし、自然にかかるようにもなるし、それこそ意図的にかけることもできるようになります。
喉のヴィブラート
腹式呼吸を使ったヴィブラート
そして音程を使ったヴィブラート
この3つをいつでもどこでも好きなところでかけられるようになると、ご自身のパフォーマンスの幅がとても広がります。
ヴィブラートの達人になる、というのも楽しいことですけれども、このヴィブラート、どういう揺らぎ、どういう揺れがいちばん気持ちいいのかというと、これは『リズム』というよりは『ビート』の世界に入ってきます。
ビートとの関係を大切にするとヴィブラートがすごく面白くなってきます。
ヴィブラートを楽しむ
では、ビートってなんなのか?
1、2、3、1、2、3、みたいな、これはワルツのリズムパターンです。
それから四拍子・・・・・・と、いろいろあります。
そういうようなリズムパターンの中ではヴィブラートってあまり関係なくて、『リズムを感じる』といったときにビートが出てくるんですけれども、その感じ、わかってもらえるでしょうか?
たとえば1、2、3、4、・・・・これは四分の四拍子ですね。
ずーっとこのリズムパターンで音が流れていくんですけれども、この1、2、3、4、ってやるときに音楽の世界ではよく、1と、2と、3と、4と、という具合に『と』ってやつがあるじゃないですか。
これアフタービートなんていわれますけれども、こっちのビートがいったいどれくらいの感じでかかってくるのか、っていうのを感じていると、そこからスイングしだすんですまよ、音って。
回りだすんです。
ですから、1と2と3と4の『と』の間にどれだけビートをかけるかで、うねりとか音の回りが出てくるんですね。
これではじめて音ってスイングしだすんです、音が流れ出します。
この流れと同調するような感じでヴィブラートをかけてってやるのがすごくいい感じです。
たとえば『DAY BY DAY』って歌があります。
JAZZのスタンダードです。
ビートの捉え方、ヴィブラートのかけ方でこんなに感じが変わります。