声に良い飲みもの食べもの、悪いもの。2.上手な水分のとりかた

喉を潤すだけじゃなく、水をとることの必要性は、鼻水とか痰にも関わってきます。
この季節になると鼻が乾くとか、痰がからまって絡まるという人がいますが、たいていの人は先ほどいった量の水を飲んでいません。

大体において鼻水というのも、1日にどれくらい出てると思いますか?
驚かれるかもしれませんが、成人男子で1日2リットルです。
それくらい常に人間の身体というのは常に粘膜を濡らしておかなきゃならないので水分が必要なんです。
60キロの男性の方だったら、大体36リットルの水が身体の中に入っています。

それだけたくさんの水が入っていて汗や尿や鼻水などになって出て行ってるわけですから、やっぱりしっかりお水をとらないと身体の中に毒素や老廃物など汚いものが溜まってしまいます。
つまり、水分をしっかりとるということは喉のためだけじゃなくて全身のために良いということです。
そのなかでも特に喉を守る人にはやってほしいことです。

では、飲む水の温度のことですが、たいていの健康本や記事には冷水はよくないと書いてありますが、冷水が必要なときもあります。
たとえば長時間話し続けたり、コンサートで一生懸命歌ったりした後喉がヒリヒリしてほてっているようなときは少しの冷水が効きます。

実は人の口の中にはたくさんのセンサーがあって、人間は口から肛門まで1本の管でできていますから、口の中に冷たい水が入ると口から肛門まで消化器ぜんぶが反応します。
ですから便秘気味の人は強い下剤のような薬を頻繁に使うよりは、朝いちばんに氷水を飲むことで身体がびっくりしてお通じがついたりします。