「わかりやすいセミナー、授業の発声法」4.聴衆の感情に訴える
③ストーリーを自分のものにすることで話すスピードを変え、ポイントの部分ではゆっくり話す
さて、ここまでで十分ですか、といったら、そんなことはないんですね。
④実例の入れ方
エピソードを挿入するときには感情に訴えよう
ここが実は、1番ストーリーをストーリーっぽくさせるポイントです。
①番から3番までは話し方のルールなんですね。
でも④番はエピソードを入れる、ってことです。
そして①から③までは流暢に喋ってもいいんですが、エピソードにきたら調子を変えて、もっとざっくばらんに口語調で聴衆の感情に訴えかける話し方をする。
これを入れることで話(ストーリー)にもっともっと肉が付く。
で、そうすると聴衆は「なるほど」「へえ」と感情移入しながら(話の中に入って)聴くことができる。
話にはなぜ刺激が必要なのか?
話をするには必ず知識が必要です。
でもその下を支えてくれているのは何かというと、感情です。
なんか知らんけどこの講師、魅力的やわ。
優しそう、とか、楽しそう、とか、
なんかエエなあって思うからこそ、その人の話を聴きたくなりますよね?
それにはどうしたらいいかというと、
ここにいいものがあるから、これを一緒に共感しつつ、一緒にこれを持ちましょうよ、って、そういう気持ちが1番大切だということです。
で、その感情に火をつけていかなきゃいけないということなんです。
その感情に火をつけるときに、エピソードを入れることで親近感を持っていただくとか、笑いで緊張を解きほぐしながらどんどん知識を聴衆の中に入れていくとか、いろんなやりかたがあります。
こういう場で講師が何を1番しているのかというと『場をリードする』ということなんですね。
皆さん聴衆は場を作るためのパートナーです。
いいセミナー、いいプレゼンというのは、話す人と聴く人がいて、場のエネルギーを高めていくことが必要です。
話し手のエネルギーだけじゃダメなんですね。
お客さんのエネルギーもないと。
じゃあ、どうしたらいいのかといったら、その場のエネルギーをリードするためのものがれら挙げたことなんです。
いつでもその授業、セミナー、プレゼンを『成功させよう!』という先生の気持ち、エネルギーがまず大切です。
いつもそれを自分の中に持っておくことです。
別に悪い声でも、たまたま風邪ひいて声が掠れてても全然モンダイなくお話というのはできます。
ただしかし、自分1人が喋ってるからなんとかなる、んじゃないです。
もっというと、お客様が助けてくれると信じることです。
『リードする』というのは、みんなの心のエネルギーをリードするしていく、という、そういう意識が1番必要です。