「ボイスチェック&ソングチェック Part.7」3.愛した日々に悔いはない
Dr.松永:
まずこの歌を歌ってらっしゃって、何が歌いにくい、もしくは十分歌えてるつもりだけどもっとこうしたい、とか、何かそんなのありますか?
Nさん:
冒頭のフレーズの音が、ブレスの後に出す音がぜんぶ出しにくくて、息がぷっと出ちゃって音がとれないみたいな、あとはロングトーンが全然でなかったりだとか、とにかく中音域がやりにくくて、ソとかラとか。
Dr.松永:
なるほどね。わかりました。
ではこのメロディーを、ほんとに中学生みたいだとか思うかもしれないけれど、「タタタータター♪」で歌ってみてもらえますか?
はい、じゃあね、どうしてあなたはそこで息が漏れちゃうのかというと、母音の出し方が甘いんです。
母音がきっちり出ないとけっきょく音が抜けちゃうんですよ。
まずは母音をしっかり発音して、たとえば「つ」だったら「つ:tsu」の後の母音の「うー」に重きを置いて歌ってみてください。
うーん、、、息の支えができてないせいで、すぐに音がブレるので、お腹をもっと使ってみましょう。
腹式呼吸で歌うなら、お腹はやわらかく外にグン!と張り出して、へそ下指三本下、丹田と呼ばれるあたりをフワ~ンとこれくらい膨らませることで、息の支えができます。
ブレスをするときにお腹が凹んで肩が上がってはダメです。
息継ぎするときのポイントは、肩を下げたまま、お腹をドンと外に張りだして、肩を上げずにお腹で吸いだしてほしい。(つまり、膨らませたお腹をもっと膨らませるイメージです。)