感動を与える発声法 4.過去に感じた感動を再現してみよう♪
自分の記憶をたどって、自分が過去に楽しかった嬉しかった気持ちよかった、というときにどんな声を発していたのかなと思いだして、それを自分で再現するのも大切です。
よく歌や芝居は虚業だ、本物の実業じゃない、という人がいますが、そんなことはありません。
感動できる歌とかお芝居というものは、人間が本当に感動したポイント・エッセンスを取り出して、それを上手に皆さんの目や耳に届くようにしたものなので、それこそが一番の実業なんです。
ですから、自分の感動した時の声を思いだすのは、
①過去の記憶を探る
②感動した時の感情や声を再現する
③歌手は語れ! 役者は歌え!
③はどういうことかというと、人間は考え過ぎちゃう生きものなんです。
つまり何が言いたいかというと、こうやって私が皆さんに何かを説明しながら話しているとき使っている脳と、歌を歌ったり役を演じているときに使っている脳は違う、ということです。
それが、歌は歌詞の状況を思い浮かべながら朗読するように歌う、そして芝居のセリフは意味に捉われすぎないように歌うように喋るといいといわれるゆえんです。