「楽器を弾きながらだと、どう歌う?」2.鍵盤楽器を弾きながら歌うとき

弾き語りをするとき、バランスボールを使って練習すると効くんですよ。
大きいのがなかったので申し訳ない、これじゃちょっと低すぎますが、やってみましょう。
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こんな感じでバランスボールを使うとピアノを弾きながら伸び上がったり、身体を動かしながらリズムをとることができるんです。

で、どうしてバランスボールを使うの? っていうと、歌を歌うわけですし、ピアノを弾くわけですし、楽器と関わっているときというのは自分がそのリズムのなかに入らないとならないんですよ。
そのリズムの中に入るときに、さ、ちゃんとやらなきゃ!って変に身体硬くして鍵盤だけ見て弾いていると、全然リズム感、ビート感のない音楽になっちゃうわけです。
でもこういうボールの上に座っているとぜったい揺れてくるし、揺れやすいですね。
そのときにもっともっと自分のリズムを感じやすくなる、ということがあります。
と同時に、ちゃんとお尻で乗ってないと、すぐにゴローンと落ちちゃいます。だから右足だけ、左足だけに力が入ってるとゆうようなことはありえなくなってきます。

このバランスボールに乗りながらお尻を感じてやるときに、静かなバラードなんかだったらあんまりビートとかリズムとか感じない曲なので、静かにやってもいいと思います。
だけど、やっぱりビートの効いた曲だと大なり小なり感じないといけない。
そういうときにはやっぱりリラックスしてお尻でリズムをとる、という感覚はとても大切です。

鍵盤楽器を弾きながら歌うポイントとして、こう鍵盤にへばりつくように構えてやってしまうとすぐに喉が詰まってしまいます。
だからぜったいに上半身を起こしてあげて、あるべき自分の顔のエリアに自分の顔がハマるようにして、(腹式呼吸をするために)お腹をある程度出しておけるスペースが楽器との間に必要です。

身体を起こして楽器との距離を保ち、お腹はいつもムン!と丹田を外に出すような張り方をして、それで肩は上げずにこのあたりにマイク持ってきて、、、、というのが基本形です。

それでいつも楽譜を暗譜してたらいいいんですが、ここに譜面台がくるとまた違ってくる。
アップライトピアノはまだ譜面を置けるところが高いからいいんですよ。
でもこのくらい低いキーボードだと、下のほう見ながら弾くことになって、これで癖がつくと一番よくない。
だから練習するときは譜面の置き場所にも気をつけてください。
猫背で歌うと喉はつぶれます。
かといって妙に背を反らすのもおかしい。
立って歌うときも座って歌うときも、基本は頭のまんなかをまるで髪の毛一本で上からピーンと吊られてるみたいな感じ。
自分の頭が風船か何かのようにひゅーんと上がる感じで背中をまっすぐにしといて肩を落として弾く、と。これが基本です。

さ、それさえできればいいのかというと、楽器を弾くことに夢中になって変な姿勢で固まって弾きながら歌うとこれまた喉をつぶすので、集中しすぎたときに無理に声は出さない、っていうのを覚えといてください。

以上のようなことに気をつければ鍵盤楽器を弾きながら歌うということもそんなに難しい話じゃないと思います。

そうしたら次は、鍵盤楽器は弾かないけれど、座って歌う、ときのお話です。座った人がどうやって声を出したらいいのか?