「下手でもうまく聞こえるカラオケ唱法」2.うまく聞こえる1番の要素とは何か?
さ! じゃあ、そうしましたら、こんどはまたみなさんにお聞きします。
歌を歌うとき、音楽をやるときに、エネルギーを回す、歌い手とみなさんとのあいだになんかある音楽、この音でつらなる芸術をですね、そこをうまく動かす、エネルギーを回すのに何が一番必要だと思いますか?
Aさん:とりあえず笑顔で歌う
Bさん:おどける、冗談をいう
Cさん:「これから歌いますよ」というエネルギーを見せながら舞台に出ていく。
Dさん:みんながノリやすい曲を選ぶ
Eさん:元気な明るい歌を選ぶ
さ、ではここにあげたようなことをみんなやって舞台に出ていきました。でも、声が出しにくいとか高い声が出ないとかちょっと嫌だなあ~みたいなことがあって、でも歌わなきゃならない。
では、音楽を構成しているものってなんでしょう?
音楽に必要なもの。
①リズム、テンポ
②メロディー
③ハーモニー
そう、音楽にはこういうものが必要なんですけれども、では逆に下手な音楽につきものとはなんでしょうか?
下手な要素
①リズム音痴
②ピッチをはずす
③がなってるだけで歌に抑揚がない
だとすると、いまあげた下手な要素をなくしてリズムばっちり、メロディーgoodで、ハーモニーもサイコーだったらいいんですけど、それだったら最初からこんなところに来てませんよね?
『下手でも歌えるカラオケ唱法』なんて学ばんでもいいということになってしまうんですけれども、この3つのうち、わたしは最低これだけはちゃんとやろう、これだけやったらなんとかなるんじゃないかなあ、と思うのはどれだと思いますか?
Aさん:メロディー
わかりました。では歌ってみますね。
Bさん:リズム
ではこんどはリズムだけでいってみましょう。
・・・・・・と、こんな感じです。
もちろんメロディーもとても大切ですし、音楽ってほんとにいろんな要素がありますけれども、でもリズムのパワーっていうのはとってもデカイ。
急に医学的な話になりますけれども、わたしたちの身体って心臓がドックンドックンと一定に鼓動を打っています。
それが心臓がちゃんとポンプとして、身体に血液というエネルギーの素を送ってくれて身体を動かしてくれる中心になっているんです。
意外と面白いのが、クラシックでもそうですしポップスでもそうなんですけど、ほんとによく売れたヒットソングって、人のハートビート、鼓動とリンクするような音楽って多いんですよ。
それがあんまり変にリズムやテンポが崩れたようなものって人はエネルギーを感じにくいんですね。
リズムとテンポだけがこんなふうに、2拍子でつづいていくだけでもそれなりに音楽になっちゃう。
ここを押さえるのが一番上手に聞かせるポイントになります。