「発声が教えてくれる作曲法」3.ストーリーができたら書きだしてみる

キーワードがどんどん出てきました。
日々の単調な仕事が終わって家に帰ってくる。
食事をするのももどかしく、自分の部屋に行ってキーボードに触ってみる。
さあ、ここでどんな音がふさわしいでしょう。
どんなメロディーがあうでしょうか。
想像してみてください。

Aさん「心地よくてゆったりした音」

ゆったりした感じでいくならボサノヴァでいくのがいいのかワルツでいくがいいのか4拍子でいくのがいいのか、まずここでご自身の歌のドラマを思い描く、っていうことです。
これをやらないとぜったい曲にならないです。

登場人物について考える
季節について考える

曲の季節を設定することで、季節にあったメロディーが出てきます、リズムも出てきます。

よく文章を作るときに5W1Hなんていうの、聞いたことあります?

いつ
どこで
誰が
誰と
何を
どんなふうにするのか?

こういうものがきっちりしてないと、なかなか文章は書けませんよ、というやつ。音楽も一緒です。
ドラマのない、ただ音の面白さっていうだけの歌もあるので、それはそれでいいんですよ。
ただしかし、これまでぜんぜん作曲したことない、歌詞も考えたことない人が何か曲を作ってみたいといったときには、何かその曲の太~いライン、イメージ、そういうのを考えてみたほうが、作りやすいは作りやすいってことなんですよ。

さあ、それでストーリーができたら、文章を書いてゆきましょう。

いまのお話から、わたしがざっくりストーリーを書いてみます。