「人前であがらずに喋って、歌うために」4.ここまでのおさらい

ここでもういっぺんおさらいです。

①歌の最初が緊張する
②高い音を出すとき緊張する
③練習不足のとき緊張する
④セミナーでの講演のとき緊張する
⑤シーンが変わるとき緊張する

順番にいきます。
まずステージに上がったら最初に大きな声を出してみんなと繋がる。
歌の最初で緊張する。
そしたら「ヘッ!」っとやって、いったん声帯を閉じてから声を出す、ということをやるといきなり大きな声がスパンと出てあまり緊張しない。

高い音を出すときには緊張するけど、「出なくてもいい」と思ったら一番ラクです。どういうことかといったら、多少声が出なくて音程がブレても、もう歌いきっちゃうの。そうしたら少なくとも心は届きます。

はい、次は練習不足。
練習不足だったり、できてなかったり、経験が足りなかったりということであったとしても、ステージに上がった以上はもうデカイ声でやりきっちゃう。それしかない!

セミナーでの講演、どんな人でも初めての人の前で話すときにはドキドキします。
では、そんなドキドキするときにどうするのか?
それもイメージです。
ステージから目についたお客さんに、どんなことでもいいからいろいろイメージをふくらませてみる。前から知り合いだったかもしれないと思ってやるくらいの図々しさが許されるのが舞台の魅力です。

歌から急に踊りに変わるときとか、会話から歌に変わるときなど、シーンの変わるときは緊張するものですが、たとえば今日の私の話でいうと、やっぱり大ざっぱでも事前に頭でシュミレーションしていますし、話しながらでも頭の中でシュミレーションしています。
そして一度でもやったことがあれば、どこで失敗してどこで成功したかを踏まえてシーンごとに重きを置く場所を変えたりバランスをとったりすることができますから、もうあとはどれだけ場数を踏むかで、だんだん緊張しなくなってきます。

でも、人前で歌ったり話したりするとき、どうしても緊張で声が上ずってしまうときは、まず深呼吸をしろ、なんていいますが、緊張すると肩が上がるんですね。
肩が上がるとぜったい喉がカタくなります。
ですからほんとは深呼吸するというよりやっていただきたいのは、まずギュッと肩を上げます。そして、どん!と下げます。
ギュー・・・ドン!
すると、ドンと落としたところが自分の肩のポジションだとわかる。
で、それから息をつけていくんです。
鼻からスーと吸って、吐くときがポイントです。
ハァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっと
最後まで吐ききること! 中途半端にやらないで。
これでほんとの深呼吸になります。