腹式呼吸を知り、これを上手に使うためにNo.2丹田を外に出して横隔膜を下げる

呼吸には胸式・腹式という2種類の呼吸法がありますが、今回は紛らわしくないように腹式呼吸についてだけお話しします。

まず、お臍の下に『丹田』といわれる場所があります。
その丹田を、ぐぅぅ~~んと外に張り出して、鼻から息を吸うと横隔膜が下りて、丹田に上手に力が入ります。
このとき武道の形をとるときのように、腹筋に力を入れてお腹をカチカチにしてはいけません。
あくまで外に向かって風船のようにぷわーんと張り出すんです。
横隔膜は『膜』と書かれてますが、実は膜ではなく筋肉なんですね。
肺の下にある、ちょうどお傘をひっくり返したような形の筋肉で、息を吸ったときに下がり、吐いたときに上がるようになっています。
この横隔膜を下に下げていくことこそが腹式呼吸のポイントで、腹式呼吸のやりかたです。

そして不思議なことに、胸を広げずに、丹田を膨らませるようにして横隔膜を下げ、深い呼吸をすると血圧が安定します。

いつもあくせく動き回って浅い呼吸をしながら高い声で話している人はたいてい血圧が不安定なものですが、深い、静かな息をするようにすると血圧が安定する。
そして自分の声をいつもゆったり出す癖をつけ、響くけれどもいい声になるように心がけていると、人と話をしていても伝わりやすくなります。