「リズムと気持ち!」4.リズムの変化で気持ちも変わる?

Dr.松永:
こんどは逆回りで、さっきのを気分も新たにやってみましょう。

・・・・・・・・・・・・・

りん:なんか、いいですね。
松永:ね。けっこう静かだけど回ってますよね。なんかね。

りん:
こういうワークショップで、いまみんなでいろんなお話をして内容がストンと落ちてきて、そうすると最初はなんでやってるのかわからなかったリズムでも、いまはリズムの波が大きくなったりしてもそれをちゃんと肌で感じて理解して返せるようになるっていう・・・
どうでしたか?
いまリズムが大きくなったり小さくなったりしたときって心持ちが変わったりしましたか?

参加者:やっぱり変化を感じましたね。

松永:いろんなことを何回かやってる中で、途中からみんなでやってる連帯感、っていうのが出てきたときに、なんかすごくいいリズムを感じましたね。
それで、いいリズム感じるとやっぱり楽しいですよね。
リズムを感じるとき、1人でも感じれるんですけど、やっぱりこれだけの人間が集まってて、みーんなで感じれるっていうのはとっても楽しいなと思いますね。

りん:なんかこう、相手のリズムに合わせてみようかなと思う優しさだったり、ああ、相手は自分に合わせてくれてるのかな、っていう思いだったりを、このワークショップを通じてふだん家族や友達との会話でも、そのリズム感の押したり引いたり、ちょっと待ってみたり、というのを感じることで、生活が充実してくる気がします。

松永:うん、なるほど・・・。
では、しつこいようですが、ここでまた手を叩くのをやってみましょうか。こんどはわたしがベースを叩きますので、みなさんはその上にどんどん乗っけってってみてください。

・・・いい感じですね。
すごい連帯感を感じましたよね。
これはたぶんさっきやったのといまやったのとではすいぶんちがう、ノリがよくなったでしょ。
・・・っていうふうに(やってるうちに)こんなふうになれるんですよね。それがほんとにすごいところです。
だからたぶん、家族のリズムとか、パートナーとのリズムとか、親子のリズムとか、いろんなリズムがあると思うんですが、それをふだん私たちは言葉や所作や行動などいろんなことで知らないあいだに楽しんでたり、経験してるんです。
それを逆に拍手で、たとえば「しあわせなら手をたたこう♪」
なんて古い歌があるんですけど、手を叩きながらしあわせを感じる、なんていうのも悪い方法ではないと思います。

では、りん先生、みんながいい感じになってるところでぜひせっかくですから何かちょっとパフォーマンスをしていただけません?

りん:
はい、では生音なんですけど、口でやりますね。
で、今日みなさんに何かお教えできればなと思っているんですが、ではわたしのパフォーマンスからやります。

・・・・・・・・
って、こんな感じなんですけど、これは、まぁほんとに喋るのとおんなじようなことだなあ、と思うんですね。
たとえばわたしはこのボイスパーカッションって、ヒューマンビートボックスっていうものを使って世界大会にも日本の女の子の代表で出させていただいたんですけど、たとえ英語が喋れなくても、何ができなくてもこのビートボックスだけ
できれば海外の人たちとすぐにお友達になれるっていう、ひとつのツールだったんですね。
で、このいまわたしがやったやつが、つまりビートボックスをみなさんができなかったとしても、笑顔だったり、リズムっていうものを誰かに合わせていくことで、ほんとに世の中のいろんな人とすぐ友達になれるアイテムを誰でもかならず持っているので、それを今回このリズムっていうものを使って引き出させてもらえたらなと思います。