「まずは自分を表現しよう!」2.まず1音になって自分を表現する

あえて仮名、偽名を使ったほうが、後で説明しますけれども、いいことが起こります!
だから違う名前をちょっと作って書いてください。

1.自分に仮名をつける
2.性別
3.年齢
4.職業
5.独身 or 既婚

あとは他に書きたいことがあったらなんでも書いていいです。
でもあんまりたくさん書かなくていいです。
これくらいの基本的なことを書いてみましょうか。

じゃあ、わたしからはじめさせていただきます。

えー、わたしは大山貴雄という男性です。58歳です。
医者をやっています。
えー、結婚していて子供もいます。
で、趣味はウェイトトレーニングが好きで、週に2、3回運動しに行ってます。

まあ、こんな具合なんです。
ただこれだけです。

はい、こんな感じで順番にみなさんにやっていただこうと思います。

こんにちは。橋本真由美と申します。女性で、50歳です。
いまは働いてませんが、これまで薬剤師をしていました。
結婚しておりまして、趣味でゴスペルを歌ってるんですけれども
自分の声にものすごいコンプレックスがあって、大嫌いです。

はい、わかりました。
ありがとうございます。

中島めぐみです。女性で42歳です。
結婚してまして、子供が2います。
で、えー、空手家です。
えー、ま、日ごろは主婦で家にいますが、トレーニングが大好きで、
家を抜け出してよくトレーニングに行っています。

ありがとうございます。

えー、岩倉健と申します。
えーと男性です。54歳で、現在は転職活動中ですけど
以前は塾の講師をやってました。独身です。
趣味は映画鑑賞とスポーツ観戦で、母校の関学のアメフトとか、
そっちの野球とか関西学生部とか、そっちを中心でおります。

はい。

滝川さくらと言います。
女性で511歳です。
・・・演奏家、勝手に考えました。
既婚で、好きなことは、きれいな音です。

はい。

わたしは宮本まゆみといいます。
女性で29歳です。。
結婚していて、アルバイトと無職を繰り返しています。
ロックンロールが好きで、洋楽が好きです。

はい。

梅田花子といいます。
女性で66歳になります。
会社員で、孫が6人おります。
ゴスペルが大好きで、クワイヤも3つくらい入ってますが、
下手くそなのでうまくなりたいと思います。

はい。

富田ひまわりと申します。
女性です。
年齢は50歳です。
職業は(この年齢でやってるかどうかわからないんですが)巫女さんです。
で、独身です。
で、声に興味があって、ホイットニー・ヒューストンみたいな自由できれいな声が
出せたらって、歌えたらいいなって思っています。

はい。

滝川ゆうきと申します。
女性で、43歳です。
職業は、昔、元保育士です。
で、子供が好きなんですけど、歌も大好きで、その頃からライブ活動もしてたので
いまはボイストレーナーの職業に変わりました。
独身で、趣味はホットヨガで汗を流すのが大好きです。

はい。
ありがとうございます。

えー、これからどういうことをするのかと、まず『表現』っていうことを1番最初に
やってますんでね、ま、いまもみなさん表現してくださったわけなんですけれども、
表現にはこういう文章で作る表現と、
もっともっと単純な表現ってあります。

どんなのが単純かっていうと、それこそほんとに
「はっ!!!」ってびっくりするみたいな。
こんなのも表現なんですね。
だけれどもそんなん、こんなみんなのいる前でハッだのホッだのいうてたって
しゃあないんで、まずは声を出すっていうことをやってみたいと思います。

この「声を出す」っていうのはどういうのかというと、
歌を歌ってください、というんじゃないです。
「あ」でも「ま」でも「い」でも、どんな音でもいいんですけど、音1個だけ、
自分の好きなのが「ミ」であったら「ミ」でいいです。
自分の好きな音が「エ」だったら「エ」でもいいです。
母音でも子音でもなんでもいですね。
なんか1個、音つくって、わたしがいま「ニ」が出したいなあと思ったら
「ニ」ってやります。
なんか笑えますよね、ニッって。
ニーヒーヒーヒーニーヒーヒーヒーってやってもいいんですけど、
できれば先ほどおっしゃったように、美しい声っていうか、自分のできうるかぎりで
一番大きくって元気で、それできれいな音、を目指したいと思います。

とすると、ニーヒィ~~ヒィ~ヒィ~・・・ あっ、ちがうわ、と思ったら
言い直してください。
ニーヒーヒーヒー ニーヒーヒーヒー、、、ヒじゃないなあ。
ニーイーイー ニーイーイー うーん、、、、って、
何度かやっていただいていいです。
だけど1個だけの音。
あいうえお、かきくけこ、50ありますけど、なっんでも好きな音。
歌の練習するときはマーマーマーマーマーマーマーなんてやるでしょ?
それでもいいですし、セーセーセーセーセーセーセーでもいいんですよ。
だけれども、できるだけその中できれいな音でやっていただく。
それは何故なのか、ということはこれもまた後で言いますけれども、
まずはそれで自分が1個の音になった、って考えていただいて、
音で自分を表現しましょう、ってことです。

まずなんにする?
あかさたな、はまやらわ。

「あ」で。

はい。「あ」でどうぞ。

あーーー!  ・・・ですかね?

ありがとう。

はい。じゃあ、次の人どうぞ。
なんの音でいきますか?

「ラ」で。

ラ、ラ、いいですね。

ララーラーララー ラーラーララー ララララララーララー
ララーララーララー

はい。
ありがとうございまーす。

「ハ」でいきます。

ハハァーーーアアアー アーアアアーアアアー

はい。
どうぞ~

ムーーーーー

はい。

「フ」

フ。どうぞ。

フーーーーーー

「ホ」でいきます。

ホ。いいですね~
ほの字やね~
ちょっと照れるな、みたいな。

ほぉーーーー ほぉほぉほぉほぉーーーーほぉー
ほほほぉ         ・・・くらいですね。

いいですねえ。
はい、どうぞ。

イーーーーーイイイーーー ・・・以上です。

はい、いいですよー
全然オッケーです。

なんの音でいきます?

えー、「エ」で。

はい。

エーーーエエエーーエエーーーー

はい、ありがとうございました。

はいっ、それでまずね、ここでみなさん、自分の声を聞く余裕があった人は
あまりなかったかもしれません。
だけれども、少なくとも他人の声は聞けたよね?
でー、ほんとに1番目は、、、ありがとうございました、って感じで、
たぶん4番め5番めくらいになってくると、えー、じゃ自分はどうしようかな、
こうしようかなって、ちょっと決められる余裕がでてくると思うんですけど
1番めいうのはすごく大変やったと思うんですね。
でも1番、「あ」です。2番、「ら」、3番「は」、4番は「う」、それから
5番が「ふ」ですね、6番が「ほ」、7番が「い」で、8番が「え」、
で、わたしは「ニ」でしたねえ。

・・・というふうにですね、面白いことにここに濁音とか、「お」言う人って少ないですね。
ザーーーーっとかね。
ごわぁーーーっとかね。
こういうの言う人って非常に少ないんですよ。
やっぱり自分の中できれいな音っていうと、こういう軽めの音を選ぶっていうふうに
人間なっちゃうんですね。

ところが、大体まあ、みなさんの音をこう聞いてて、印象的にです、誰がいいとか
悪いとかじゃないんですけれども、ここでまず受けとれるのは、これやっぱり
迷いってのと照れってのが入ってるんです、音に。
迷わず、「はい。先生がそう言うのを待ってました」とかね、
「そうだと思ってたんです!」という人はほとんどいないはずなんです。

で、大体みなさんのお声の中にはそういう「迷い」とか「照れ」とか「戸惑い」とか、
ま、とりあえずやっとこうかなあ、とかね、、、
先ほどお話ししましたけれど、ここでもいわゆる「表現」、
ほんとはみなさんが生まれたとき、何十年か前にうまれたときに「赤ちゃん」って
呼ばれる存在でした。
そのときは必ずこんなふうな大人の泣き方じゃなくて、赤ちゃんの泣き方というのは、
滅多にあれ悲しくて泣いてるんじゃないんですね。

あのね、寝返りって打つでしょ? 人って。
けっこう寝てる間にバッタンバッタン身体動かすんです。
ところが、おかあさんをやったことがある人はわかると思うんやけども、
やっぱり赤ちゃんたちは首が据わるまでは意外と泣くんやね。
あれなんでかいうたら、身体動かされへんと、すっごいツライねん。
だから、じーっとしてると身体がムズムズしてくるから。
ほらけっこう貧乏ゆすりする人っているでしょ。
で、貧乏ゆすりってけっこう嫌がられたりするのよね。
恥ずかしい、カッコ悪い、やめとき、とか言って。
わたしなんかしょっちゅうやってます。
でもね、この貧乏ゆすりって、まずこの貧乏ゆすりの効能ってのは
エコノミー症候群になりにくい wwww
要するに「血の流れを良くする」ってのがあります。